リサイクル部品
廃車から取り出されて再生されるリサイクル部品には、リユース部品とリビルド部品に分けられます。それぞれ以下のような特徴があります。
リユース部品、リビルド部品とは?
リサイクル部品
リユース部品
リユース部品は、廃車から使える部品を取り出した中古部品のことです。
ただし、リユース部品は、取り出した後に清掃、洗浄され、品質確認として、目視・現車・テスターなどでチェックが行われます。
リビルト部品
リビルド部品は、廃車から取り外された部品を清掃、洗浄後に分解し、磨耗・劣化した部品を新品と交換して、再度組み立てて品質チェックを行った再生部品のことです。リビルドメーカーの品質保証が付きます。
どんな部品が再生されるの?
リユース部品では約 300 種類、リビルト部品では約 100 種類の部品が流通しています。また、これら部品は、自動車補修部品として機能させるために必要な構成部品が一体となったアッセンブリ状態で扱われることが多いようです。
主な部品は次のような物があります。
リユース部品
外装部品
バンパー、フェンダー、ランプ、ドア、ガラス、ボンネット、トランク、グリル、ヘッドライト、テールライト
機能部品
エンジン、ドライブシャフト、足回り部品、トランスミッション(AT・MT)、噴射ポンプ、ターボチャージャー、デファレンシャルギア、ラック&ピニオン、ショックアブソーバー、ラジエーター、マフラー、パワーステアリングポンプ、ディストリビューター、フューエルタンク
電装部品
スターター、オルタネーター、エアコンプレッサー、コンデンサー、モーター、エアコン、エバポレーター
リビルド部品
外装部品
バンパー、ランプ、ドアミラー、フェンダー
機能部品
エンジン、ドライブシャフト、トランスミッション、トルクコンバーター、キャブレター、ターボチャージャー、パワステ関連、ラック&ピニオン、クラッチカバー、ラジエーター、ウォーターポンプ、ラッチディスク、ブレーキ
電装部品
スターター、オルタネーター、エアコンコンプレッサー、コンピューター、ディストリビューター
出典:経済産業省
リサイクル部品の需要
リサイクル部品の需要は、廃却される車が発売されてからの期間で変わってきます。新車販売日から・高年式を0年~5年、・中年式を6年~10年、・低年式を11年以上とした場合、それぞれの需要は次の様なります。
リサイクル部品の需要
高年式(新車販売日から0年~5年)
高年式車両のためリサイクル部品の流通量は少なく、事故などでの全損車両が主な供給元になります。そのため、リサイクル部品供給量は、需要に対して足りていないのが現状です。また、全損事故車両はフロント回りの損傷が大きい傾向にあるため、フロント回りのリサイクル部品の供給が特に少ないようです。
<廃車引取り価格>
部品代に期待ができます。
中年式(新車販売日から6年~10年)
リサイクル部品の供給量は高年式車輌と比べ増えますが、需要を全て満たすほどの供給量はないようです。リアゲート、フロントドア、テールランプなどは需要に近い供給能力になっていますが、高年式車両と同様にフロント回り部品は供給が足り無い状況です。
<廃車引取り価格>
部品代は、部位によってはまだまだ期待ができます。
低年式(新車販売日から11年以上)
リサイクル部品の供給量は、事故以外の廃車の増加により需要を満たしています。ただし、全損事故の多い車種のフロント回りの部品は供給が足り無いようです。
<廃車引取り価格>
部品代は、あまり期待できませんが、車種によっては需要があります。
まとめ
リサイクル部品のまとめ
- 廃車からリサイクルされる部品には、リユース部品(中古部品)とリビルド部品(再生部品)があり、それぞれ洗浄や検査が行われ、品質確認後に再使用されています。
- リユース部品では約 300 種類、リビルト部品では約 100 種類の部品が再生されています。
- 高年式の事故車は、リサイクル部品としての高い需要があります。
廃車の部品価格は需要により決まりますので、専門の廃車買取業者でないと適正価格は判りません。
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