盗難車の廃車の手続き
車が盗難にあって見つからない場合でも、税金などが掛かってきます。廃車の手続きをすることで不要な支出を無くすことができますし、還付金があれば受け取ることができます。盗難車の廃車手続きの流れは次のようになります。
盗難車の廃車の手続き
- 警察に盗難届を出し、「受理番号」を受け取る
盗難届に記載する事項です。
①車検証の情報
・登録番号(ナンバープレートの番号)
・車台番号、型式
・メーカー、車名、カラー、年式
②盗難にあった日付、状況
車検証も車と一緒に取られている場合が多いので分からない項目があると思います。そのような場合は、任意保険の契約書等に記載されていますのでそれにより確認できます。 - 陸運局で「一時抹消登録」を行う。
一時抹消登録の解説
<一時抹消登録の手続きに必要な書類>
・車検証 または 理由書(車検証が無い場合)
・ナンバープレート または 理由書(ナンバープレートが無い場合)
「理由書」の書式(PDF)(リンク先:国土交通省)
・盗難届の受理番号
・印鑑証明 - 還付金の申請
一時抹消登録時点で車検満了まで1ヶ月以上あれば、自動車税と任意保険の還付金が受け取れますので申請しましょう。
還付金の解説
愛車が戻った時
運よく盗難にあった愛車がみつかりました。
愛車が戻った時の手続き
- 問題なく乗ることができる場合
一時抹消登録をした車を再び行動を走らせるためには、「中古車新規登録」の手続きをする必要があります。
①中古車新規登録に必要な書類
・一時抹消登録証明書
・車検証
・重量税納付書
・印鑑証明書
・自動車保管場所証明書(車庫証明)
②陸運局に車をもって行く
・車検を受ける。
・中古車新規登録を申請し、ナンバープレートを取り付けてもらう。 - 残念ながら乗れない場合
廃車買取業者で無料査定をして、買い取ってもらいます。
おすすめの廃車買取業者
盗難にあわないために
今後、愛車が盗難にあわないためには、自動車盗難に関する知識が必要です。知識を得るための有用な情報源として、「STOP THE 自動車盗難」と言うサイトを紹介します。このサイトは、自動車盗難防止に関する官民合同プロジェクトチームが運営しており、・自動車盗難の現状、・盗難防止対策など判りやすく解説しています。以下はそこからの抜粋になりますが、自動車盗難の主な手口と盗難防止対策になります。
自動車盗難に関する知識
<主な盗難の手口>
- 窓の隙間から針金等を差し込んでドアを解錠し、車両に侵入する。
- ハンマー等で車のガラスを破壊し、車両に侵入する。
- 工具等を使ってドアを解錠し、ステアリングロックを破壊してエンジンを始動する。
- 車体にマグネット等で隠しているスペアキーを探し出す。
- 家に侵入し、車のキーを盗む。
- レッカー、けん引車で車を丸ごと盗む。
- カギを預かる施設で車の使用者になりすましてキーを受け取る。
<盗難防止対策>
- 車から離れるときは、窓を閉め、ハンドルロックとドアロック
- イモビライザーの装着
- 盗難防止機器の活用
・異常を感知し警報音を発する警報装置
・ハンドル固定器具
・タイヤのホイールロック
・GPS追跡装置等 - 防犯設備が充実した駐車場を利用
- 貴重品は車内に放置しない
まとめ
愛車が盗難にあった場合のポイント
<愛車が盗難にあった場合にすること>
・警察に盗難届を出して、陸運局で廃車(一時抹消登録)手続きを行います。
<盗難にあった車が見つかった場合にすること>
・再度乗る時は、中古車新規登録を行います。
・もう乗らない時は、廃車買取業者に高値で買い取ってもらいましょう。
<今後自動車盗難にあわないために>
・自動車盗難に関する知識を得ましょう。